似てるようで違うもの

世の中には似てるようで違うものがたくさんあります。
美容室と理容室とか、ざるそばともりそば。他にもたこ焼きと明石焼きなどなど。
その中の一つに「幼稚園」と「保育所」があります。
似てるようで全然違うんです。

 

 

『幼稚園』とは、文部科学省の管轄で幼児の教育を目的とした学校のひとつ。
教育施設の区分なので資格は「教諭免許」、いわゆる「先生」です。

 

満3歳児から小学校入学前までの幼児を預かります。

最近では延長保育として18時頃まで預かる園も増えてきています。

 

 

『保育所』は、厚生労働省の管轄で、児童福祉施設のひとつです。最近では「保育園」という言い方がメジャーになってますが、正式名称は「保育所」。
資格は「保育士」、昔でいう「保母さん」ですね。

 

年齢に関係なく0歳児からでも入所可能となります。
入所条件として保護者が仕事や病気などの理由で「保育に欠ける」子どもが対象になります。

 

最大の違いが指導目的。
幼稚園では目的が「幼児を保育し、適当な環境を与えてその心身の発達を助長すること」(学校教育法第77条)とあり、学習面を中心とした指導になります。

 

保育園では目的が「日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育すること」(児童福祉法第39条)とあり、基本的に生活面を中心とした指導になります。

 

 

最近では、両方の特色を合わせた「認定こども園」も出来てきたりしています。
ただ、なかなか増えなかったり、認定こども園から元に戻す施設もあったりと、いろいろと難しい面があるようです。

 

ほかに最近ニュースで見て気になるのが「認可外」という言葉。
保育所以外ではまず聞かないのですが、「無認可」と何が違うのでしょう?日本語としては「無認可」が正しいと思うんですが・・・。